二通目
こんにちは。お手紙ありがとう!手紙の中でフィル・オークスについて触れていたけど、フィル・オークスをニール・ヤングのカバーから知るっていうのもなんかマリナらしいな、って思ったんだけど笑、フィル・オークスやボブ・ディランなどのフォークシンガーの名前を読んでいるうちになぜか思い出したティム・ハーディンというシンガーがいるので今回はその人について少し書いてみようかなと思います。 まずは、ティム・ハーディンの説明をざっと紹介。 60年代のグリニッチヴィレッジでフォークシンガーとして活躍していたティム・ハーディンは、当時ボブ・ディランと人気を二分するほどの超人気フォークシンガーだった。ディランとは同い年であり、当然比べられることも多々あったが、ディランと違うところは、ティム・ハーディンは必ずしも反戦や公民権運動について歌っていた訳ではなく、むしろ愛やロマンスを歌ってきた歌手だったというところだ。彼の作曲の才能は高く評価されており、”Reason to Believe”はロッド・スチュワートやカーペンターズにカバーをされ、あのレイ・チャールズも讃えたほどだった。 そんな彼の作品の中でとりわけ素晴らしいのは”If I were a Carpenter”だろう。この曲は愛する妻と子供について歌ったもので、ボビー・ダーリンがカバーをしたことで有名になり、その後もジョーン・バエズ、ジョニー・キャッシュなど様々な歌手にカバーされている名曲。後にウッドストックでも披露するこの曲はティム・ハーディンの魅力が詰まっているといってもいい。 私はティム・ハーディンのことはアシッドフォークのガイドブックで知って、早速この曲を冒頭に含む名盤Tim Hardin 2を手に入れ聴いてみたんだけど、この曲を初めて聴いたときは少々泥臭いメロディラインといい、コード進行といい、クセになるような曲だと思った。何回も聴きたくなってしまうような曲。39歳の若さでオーバードーズによって亡くなってしまったことを思って聴くと切ない。 前回の手紙で歌詞を載せてくれたので、今回もこの曲の歌詞を載せておこうと思う。 If I were a carpenter, and you were a lady Would you marry me anyway? Would you have my baby? If a tinker were my trade, would you still find me Carrying the pots I made, following behind me? Save my… Continue reading 二通目